DIE WITH ZERO 〜人生が豊かになりすぎる究極のルール〜 |読んだ感想と実生活への応用

この本は、今を生きることに必死な(金銭的にも厳しい・仕事が終わらない)人こそ読むべきだと思う。なぜなら、新たな視点で人生を捉え直すことができるから。

自分の幸せを先延ばしせずに、人生のあらゆるステージ=「今」を幸せに生きる方法が書かれている。

富の最大化ではなく、人生の最大化するための方法を探す。

本書のポイント 5つ

  1. 最も価値のあることは、「経験」である。自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うべきである。人生は経験の合計である。経験は思い出になり、最後死ぬ時に残るのはお金ではなく、思い出である。人は誰でも思い出を通して、人生の出来事を再体験することができる。これを「記憶の配当」と呼ぶ。
  2. 時間と金は有限であるから、使い方をよく考えて選択することが大切である。人生を存分に楽しむためには、無意識な自動運転モードから脱して、自らの意思で思う方向に操縦することが大切である。今しかできない経験(価値のあるもの)への支出と、将来のための貯金の適切なバランスを取ることが必要。
  3. 明確な将来の計画を持ち、同時に今を楽しむことを忘れない。年を取れば取るほど、行動に移せる経験の種類は減っていくことは変わらぬ事実である。金よりも検討と時間を重視することが人生の満足度を上げるコツである。
  4. 一般的に、本能的な行動は必ずしも良い結果にはつながらない。直感や本能に頼ることなく、何をすべきかをよく考えて行動に移すことが大切である。

実践方法

  • 「有意義で思い出に残る」という観点から、一度きりの人生で何を経験したいのか真剣に考える機会を作る。具体的に何をどれくらい?
  • 「早い段階」とは、「今」のこと。今月中・今年中に「経験」に投資できるものがあるかを考える。一緒に経験したい誰かがいると、その人と共に記憶の配当を得られる。
  • 記憶の配当を得る方法を考える。経験をしている時にたくさん写真を撮って、月1アルバム化計画なんて面白そう!
  • 自分はきっと旅が好きんなんだろ思う。だから旅を計画しよう。2ヶ月に1回くらいしたいな。
  • 長寿年金について調べる。
  • タイムバケットを作成する。現在をスタート地点にして、予測される人生最後の日をゴール地点とする。自由に発想を重ねてやりたいことリストを作成し、リストを5年刻みのバケツの中に入れる。これは無条件であり、お金を気にする必要はない。

葬式を除けば、これから先、これほど多くの大切な人たちを一度に招待できる機会はないだろう。

リスクを簡単に取れる時期を生かし切れていない人は多い。今、リスクを取れないなら、いつ取れるのか?本当にやりたいことを探したいのなら、リスクを取る時があってもいいのである。「人生には大胆に行動すべきときがある」が人生の早い段階の方がいい。また、行動を取らない場合へのリスクも考慮すべきである。ただ、リスクと不安は別物なので、リスクを過度に見積もらないことも必要である。